2)閃輝暗点
どんな病気?
片頭痛の一種。片頭痛は、若年から中年の女性に多い、家族歴がある場合が多い。
症状は?
典型的な症状は<物を見る中心にぎざぎざした光がみえ、20分程度で周辺に広がって消えていく。>その後、頭痛・ 吐き気がある場合もあります。人によっては、<金モールみたいなきらきらした物が見える>とか少し違いがあります。また、流涙、鼻閉、結膜充血を伴う時もあります。
原因は?
血中のセロトニンという物質がなんらかの理由で多量に放出されると、脳の血管が収縮し、そのセロトニンが消費され不足すると,血管が急激に拡張します。拡張した血管が周囲にある三叉神経を刺激し、さらに、血管周囲に炎症がおこり、頭痛がおこると考えられています。
治療は?
脳の器質的な病気がないかを調べる。異常がなけけば、薬物療法。
症状がおこれば、暗い部屋で安静にする。頭を冷やす事が有効の時もある。
車の運転時は、車を止めてしばらく安静にする。しばらくすると必ず治ります。
薬物療法
エルゴタミン製剤(カフェルゴット他)
トリプタン系薬物(イミグラン他 点鼻あり)
予防薬(ミグシス他)
片頭痛の引き金を避ける。
喫煙・アルコール等の摂取、ストレスの開放(緊張した後ほっとした時)
疲労、騒音などが引き金になる ので、その事を心がけておく。
Dr.史子のコメント:
この症状がおこるとパニックになるようです。
繰り返し易いので、病気の性質を知り、冷静に対処しましょう。
(平成17年12月記載)