その後、鼻内視鏡で鼻内を観察し、鉗子(矢印1)でシース(矢印2)を掴み、鼻外に引き出します(図5)。
するとシースに連結したチューブが引っ張られ、涙道に挿入され留置されます。
同様に、下涙点からも操作を行います。
上・下涙点からチューブを挿入すると図6のごとくヌンチャクのように、チューブの中央が目頭に位置し、上涙点及び下涙点から鼻の方に挿入されます。
(めったな事では抜けません。チューブは1〜3月ぐらいで抜きます。)
(入れっぱなしではありません!)
チューブの留置状態を涙道および鼻内視鏡で確認します(図7・図8)。
(2009年3月改訂)
Dr.史子のコメント:
涙道閉塞が発症して、3年以内の症例が治癒する確率が高いといわれています。古い症例や難治症例は、涙嚢鼻腔吻合術等の手術が必要です。
しかし、チューブ抜去した後も、時々涙道を洗浄しメンテナンスをしていけば、成績がいい症例も多数あります。日帰り手術で、低侵襲(皮膚を切ることもなく)です。
涙目の方は、どうぞ来院して下さい。
〒781-8122
高知市高須新町1丁目14-10
TEL:088-882-5700
FAX:088-882-2422