何となくよく聞いた事があるだろう病名<緑内障>。
2000年に岐阜県多治見市で大掛かりにおこなわれた緑内障の疫学調査、通称<多治見スタディ>では、40歳以上の20人に1人が緑内障との結果になりました。
今までは、30人に1人といわれていました。
この病気のキーワードは検診。
(以前は17人に1人と記載していましたが、急性緑内障は除外する事となり、平成17年10月に変更しました。)
視覚を眼から脳へ伝える視神経に障害を起こす病気。視野(見える範囲)が狭くなってきて、眼圧の上昇が原因の一つと言われています。
眼の固さ。眼はゴムまりのように一定の弾力性があります。これは、図1の毛様体で作り出される<房水>が隅角(下水溝の様な物)から流出する循環があるためです。これが上手く働かないと眼圧が上昇します。眼圧の正常は20mmHg程度といわれています。
●眼圧
●細隙灯検査::前房、虹彩
●眼底検査:視神経乳頭陥凹・・・緑内障では図2黒線のように視神経が白く陥凹しています.
●oct(光干渉断層計):視神経及び視神経線維の欠損状態を形而上で観察できます。<図3>
Dr.史子のコメント:
緑内障は早期発見、早期治療。<まだ見えているから大丈夫><職場での健診で視力を測ったからいいよ>なんていわないで、きちんと検診を受けましょう。また、点眼治療を受けている方も年月がたてば、同じ点眼剤でも緑内障が進行する場合もあります。きちんと診察を受けてください。
(平成16年6月記載)
(平成17年10月改訂)
(平成28年9月改訂)
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